宝剣岳東壁中央ルンゼ
2023年03月22日(水)
(メンバー)EO、KS
(期日)2023年3月20日
宝剣岳東壁の下部に着くが、今日は東壁には我々以外のパーティはいない。
7時40分頃にクライミングを開始する。
(1P目)5M程の氷瀑にアイススクリューを打ち込みクライミングを開始する。続く雪壁を20M登ると3Mの氷瀑となり、これもアイススクリューを打ち越す。雪壁を登りロープを50M伸ばした所で確保する。
(2P目)KS氏がリード。雪壁を35M登り左のリッジに出て確保。
(3P目)
EOがリードする。雪壁と岩混じりの草付きを20M登ると氷の詰まった凹角の下に出る。氷は細く部分的に垂直な為、登るのを躊躇する。左の岩のリッジは、スタンスが乏しく、これも登るのを躊躇する。しばらく迷ったのち、氷の詰まった凹角を選ぶ。表面だけ固く中がスカスカの細い氷にスクリュウーを気休めに打ち込み、スタートする。脆い氷にピックを打ち込み、岩の割れ目にピックをフッキングし、左側のフェースにアイゼンでステミングし、何とか越す。越した所でカムが決められたので、安心する。続く凹角の雪壁と草付きを登り、ロープが50Mとなった所で、氷にステップを切る。確保のためハーケンを側壁に打つがあまり効いている気がしない。カムは、横のクラックに何とか効いてくれた。
KS氏も同じ部分で苦労したようだが、スムースに登ってきた。
(4P目)KS氏がリード。KS氏は、広がった凹角の中心の氷混じりの不安定な草付きを、所々にある岩にカムを2か所決めながら登っていく。そしてリッジの肩に出る。そのあとは、雪壁を登り,40M程登ると宝剣岳の山頂に着いた。11時30分頃終了。
今日は、快晴で南北アルプス。富士山迄見える。小休止の後、乗越浄土の雪洞に戻る。
(EO記)