鈴鹿ホタガ谷沢登り
2022年09月20日(火)
2022年9月12 日(月)
鈴鹿最強の沢と呼ばれるホタガ谷を遡行してきた。登攀要素の強い3級の沢(中級の上)だが、心強いパートナー2人のお陰で、気負わず楽しく登ることができた。崩落した白竜丸太橋から、蛇谷を横目にホタガ谷に入渓。すぐに現れる15m滝が第1核心で、私(D.H.)リードで右岸を登る。苔むしているが、岩は割と安定していて、小さいカムも効く。上部で滝の落ち口に向かってトラバースする箇所が少し悪いが、ピッチグレードはIII級くらい。ここを余裕で登れない場合は、奥に進まない方が良い。
しばらくゴルジュ帯を進むと、第2核心である2段15m滝が姿を現す。両岸が切り立っていて高巻くことはできないので、下段の滝は直登あるのみ。パートナーのOさんリードで右岸を登る。カムを効かせにくく、中間部でハーケンを打つが、回収し忘れてしまった・・・ハーケン直後の右足に立ち込むムーブが核心で、III+級くらいか。
上段の滝は、ほぼ垂直のスラブ面にリングボルトが打たれていて、A1(アブミを使った人工登攀)で登ったと思われるが、我々は直登困難と判断し、パートナーのMさんリードで右岸を巻く。ガレているので予想はしていたが、大きな落石を起こしてヒヤリとした。滝の直登よりも高巻きの方が悪いことはよくあるが、リスク面では今回の核心だったかもしれない。
長く、やや平凡な沢を詰めると、第3核心の分かれ滝30mが現れる。中間部までは階段状だが、そこからの3mほどが傾斜があって難しい。左岸を登るのが一般的なようだが、水量も多くなかったので、まず右岸を登り、中間部から私リードで、滝芯を超えて左岸に移るラインを取ってみる。滝の中にホールドは結構あるが、打ち付ける水が冷たくて少し怯む。滝芯を超えた後、かかりの良いホールドが無くて動きが止まったが、右手のスローパーと左手のカチで固めて、声を出して突破。このライン取りだとIV級くらい。
分かれ滝を登り切ったところで遡行を打ち切り、金山尾根まで急登を詰めて、一般登山道で下山。
参加者3名(D.H.、会員外2名)
コースタイム
宇賀渓キャンプ場着発 6:50→白竜丸太橋からホタガ谷入渓 7:15→分かれ滝30mを超えたところで遡行終了 11:30→急登を藪漕ぎ→金山尾根に出たところで大休止 12:00→金山尾根沿いに下山開始 12:45→宇賀渓キャンプ場着 13:45
装備
ダブルロープ50m、カム#0.3〜#3、無線機/各自ハンマー、ハーケン数枚、ヌンチャク数本、沢靴(D.H.はフェルト、パートナー2名はラバー)