八ヶ岳 大同心
2017年10月07日(土)
京都を朝に出て美濃戸口に着いたのは既にいい時間だったが、ガスの中、北沢を赤岳鉱泉へと向かう。
小屋到着16時30分、満杯のテント場でどうにか張り終えると同時に降ってきた。
翌朝は好天。岩が乾くようにとゆっくり7時に出て南稜取り付き8時30分。先行パーティがいる。八ヶ岳の岩場はもろいと言われている通り、カボチャやジャガイモのような石がボルダリングジムの壁のように固められている。固定されていると信じればホールド豊富な壁だが、はがれるんじゃないかと不安を感じると怖い。先行パーティを見送ってから慎重に登る。核心の4ピッチ目、ドームの取り付きで再び追い着く。先程までと異なりドームの岩はしっかりしていて、これなら登れると確信する。少しかぶっているから荷物を持っては厳しいよとアドバイスを受ける。素直に受け入れ、稜線に抜ける計画を往復に切り替える。腕に負担を感じながら空身で登る。残置のハーケンやボルトはたくさんある。浮いているのもある。
12時30分大同心頂上2715m。下から見上げた山容とは全く異なり、頂上は広場になっていて、のどかな草原が横岳の稜線に通じている。今までの緊張から解放され、気がつけば1時間ものんびりしてしまった。
下りは空中を含む懸垂2回とわずかなクライムダウンで朝の取り付きに戻る。赤岳鉱泉に戻りテントを撤収したらまた16時30分。最後はヘッドランプをつけての林道歩きで19時に駐車場に帰り着いた。