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山の記録 Activity Report

残雪の北八ケ岳と信州高層湿原巡り

2018年05月10日(木)

この山行は4月8日の西山例会下山後の飲み会で盛り上がり急遽立案実行となった為、会報例会に挙げる事は出来ませんでしたが、素晴らしい山行であったので報告致します。

深夜高速をひた走り、1時30分高ボッチ高原着、少々の仮眠のみで朝を迎えた。僅かに霞んではいるものの快晴、西方には御岳・乗鞍・北アルプス、山頂よりは眼下の諏訪湖の背景に八ケ岳・富士山・南アルプス北部が見渡せる。朝の高原散歩を終え北八ケ岳・麦草峠方面へ移動。

白駒池入口駐車場よりミニ残雪期登山を開始した。例年より明らかに雪が少ない。五月連休に二度訪れたことが有るが、何れも白駒池は全面氷結しており、夏道はほとんど出ておらず多くは湖面の縁の氷上の踏跡を辿った。観光客に混じり白駒池を一周後、アイゼン装着し高見石に向かい原生林の中を登って行く。少数だがスニーカーなどで入り込み、雪面の下りなどで苦渋している観光者にも遭遇した。登りついた高見石よりの風景は最上のものであった。丸山北面の急な下りに苦闘しつつも麦草峠を経て帰着す。

安全第一でのんびりと巡り案外時間がかかった為、霧ヶ峰周遊はあきらめ諏訪IC~安曇野ICを経て、何とか日のあるうちに大町・鷹狩山に到着。誰一人いない駐車場に大型テント設営、各自持参の酒・御馳走が加わり、スーパーすき焼きパーティーが始まった。あっという間にワイン2本・日本酒4合・ビール数本がほぼ空となる。ほろ酔い加減で一同爆睡した。

翌朝も快晴微風・視界良好、4時半起床し徒歩数分の山頂展望台にて朝日を待った。唐沢岳の北に満月が没した直後より、眼下の大町市内の後方に聳える北アルプスのモルゲンロートが淡いながらもみられた。槍も穂先のみが豆粒のように見える、朝日を浴びた爺・鹿島・五竜が神々しい。

前夜の具だくさんの残り汁にウドンを加えた豪華な朝食を済ませ出発、花盛りの居里谷湿原・親見湿原・姫川源流と巡って行った。暖春の影響で福寿草は終わっていたが、ニリンソウ・イチリンソウ・キクザキイチゲ・カタクリ・リュウキンカ・水芭蕉・ザゼンソウ・フッキソウ・ミツガシワ・ワサビ等の花々が可憐であった。途中より帰京されるYさんを神城駅で見送り姫川沿いを北上して行く。途中、岳連スキーでお世話になっている岩岳荘にお邪魔、丁度おられたたか子さんに歓待を受け恐縮す。更に落倉自然園を巡り、明星山大岩壁・高浪池や雨飾~焼山・頸城の山々を望み、糸魚川の日帰り温泉で汗を流し帰京の途についた。

盛りだくさん過ぎて平均年齢60歳以上のロートルパーティ―には少々厳しい計画であったが、好天と食担・Bさんによる食事に恵まれ、ほぼ計画を完遂出来た。

大昔に共に辿った後立山主稜線を、40年余りの後に同じ岳友と望む事の出来た満足感100%の山旅であった!

参加者 5名

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