京都100山番外編 海老坂から釜糠
2020年10月04日(日)
降水確率50%でパッとしない天気だったが、ほとんど林道歩きということで決行した。海老坂は標高こそ低いが太平洋側と日本海側を分ける分水嶺を越える峠だ。玉岩地蔵堂を出発するとすぐによく踏まれたジグザグの古道となり、30分ほどで峠に着いた。かつては京の都と若狭を結ぶ街道で、八百比丘尼も越えたことだろう。その八百比丘尼が担いで巡礼した地蔵様を祀るのが山麓の玉岩地蔵堂で、伝説の香りが濃厚だが、峠から50mほどでロマンチックな雰囲気を吹き消すように立派な丹波広域林道と交差する。小雨が降ったり止んだりするなか、林道を右の神楽坂方面へ進む。目的は標高588mの釜糠というピーク。珍しい名前だが由来はわからない。字の前後をひっくり返してぬか釜にするともみ殻を燃料にした「かまど」のことだそうなので、山仕事の食事場所だったのだろうか。それともイノシシの「ぬた場」でもあったか。ピークは林道のすぐ横なので踏み跡を見つけて斜面を適当に登る。10分もかからずピークに着いた。三角点の標石と山頂の表示が1枚。展望も、釜を連想するようなくぼ地もない。ほんと地味な山だと思う。さあ、下山してお昼にしよう。林道を戻り適当なところで昼食にする。あいかわらず冴えない天気のもと、ゆっくり海老坂を下って玉岩地蔵堂に戻った。M記(参加者7名)